スマホからTwitterのアプリを消したYuhei Nakasaka's Blog

スマホからTwitterのアプリを消した

ダウンロード

コロナで家にいることが多くなって以来、暇があればスマホのTwitterを開くことが多くなっていてあまり良くない習慣だなと思い端末からTwitterのアプリを消した。

以前はせいぜいモバイルのTwitterは移動中や外出先で待ち時間などに触る程度だったが、家で作業していると一休みがてらTwitterを開くようになってしまった。これは生活環境的な理由の他にTwitterのアルゴリズムに依るところも大きい。

以前はリアルタイム順の投稿だったりフォローしている人のツイートがメインだったが最近は1日以上前の知らない誰かの投稿がバンバンTLに流れてくる。それの何がよくないかというとどれもいいねやRTの多い目を引く内容だということだ。

目を引くインパクトのある内容は刺激が強くて、いわば味の強いスナック菓子みたいなものだから引き込まれやすい。その結果そのツイート群を次々に読んでいってしまう。ちょっとTwitterを見てただけなのにいつの間にか数十分経っていたりしてびっくりする。ユーザーの滞在時間を指標にしているTwitter側のアルゴリズムとしては優秀だがQoL的には最悪である。

良くないと感じているのは内容だけでなくTwitterの性質によるものもある。ツイートは140文字前後の文章で一つのコンテキストが完結している。この閉じた内容のテキストが矢継ぎ早にどんどん流れてくる。以前は「めっちゃうんこでた!!」みたいなどうでもいいようなテキストも流れてきたからあんまり感じなかったけど、今はある程度まとまりのある、しかも刺激の強いまとまったテキストが次々に流れてくる。次から次へと脳に流れてくるテキストは感情を強く揺さぶり、そしてすぐまた別のコンテキストのテキストが感情を揺さぶってくる。

数十ツイートそうしたテキストを浴びると、最初に読んだツイートはなんだったか覚えておらず、しかし何か興奮した感覚だけは残るという状態になる。このような脳の使い方は記憶力の低下や思考を短慮にしてしまうことに繋がりそうに感じるし、一つの事柄に対する集中力の衰えにもつながるように感じた。

読書と思考力の間の関係性にどういった効果があるのか科学的なところはわからないが、思うに一つのテーマについてある程度時間を使い考えるという体験が深い思考力を養うことにつながるのではないか。その意味では今のTwitterを長い時間見続けることはその逆の効果をもたらしそうに感じる。

もちろんTwitterでも一つのツイートに対してじっくり時間をかけて考えることもできるが、サービスの性質上それが難しい作りになっている。なので少しでもTwitterのストリームに溺れないようにアプリだけでも削除してみるという選択になった。

昔はTwitterアプリ経由のSSOでログインしないといけないサービスもあったが今は非推奨なので問題なさそう。結局PCでTweetDeckを開くのではというのは確かにそうなんだけど、自分はスタンディングデスクでPCを使うからモバイルアプリほどくつろいで閲覧できないし、Twitter以上に開発をするという誘惑もあったりするからそれほど熱中しなくて済む。

それなら退会すればいいのではみたいな話もあるが、もうかれこれTwitterを10年以上やっていて、少なからずそこでしか繋がりのない関係性もあったりするので辞めるのは不可能。そもそも現実では人間関係のようなものが全くないからTwitterまで失うと社会性が終わるので無理、という感じ。Twitter無しで生きてる人はどうやって人間と関わっているんだ...。

あとちなみにアイキャッチ画像はstable diffusionで「Twitterに囚われている人」で生成した。

tweet
tweet

おすすめ

  1. 会話
  2. ソフトウェア開発におけるムダ
  3. どのようにしてプログラマはAIに仕事を奪われていくかの妄想