「作るのにどれくらいかかりますか?」と訊かれるとイラッとしてしまうYuhei Nakasaka's Blog

「作るのにどれくらいかかりますか?」と訊かれるとイラッとしてしまう

「作るのにどれくらいかかりますか?」と訊かれるとイラッとしてしまうことがある。そうなってしまう理由についてある程度自分の中で言語化しておきたい。

そういう訊かれ方をする状況は大抵小規模なMTGで何かのプロジェクトの企画段階で起きる。OOなユーザー向けにXXという機能を追加しようかと思っているんですが、これ作るのにどれくらいかかりますか?といった具合だ。

こういった質問が飛んでくる場合は決まって企画側で未確定の要素が多い。こちらとしては未確定の要素があると曖昧の見積りしかできないし、当然不測の事態を想定して多めにバッファを含めた回答になる。そうすると(おそらく)想定よりも長めの期間の見積りを返された企画者は開発にそんなに掛かるのか...と不満げな様子になってしまう。こちらは困らせたくて長めに見積もりを出しているわけではないのに開発にそんなに掛かるのか...という雰囲気を出されると開発者としての力量を疑われているように感じてしまってイラッとしてしまう。

その他のパターンとしては企画の中に未知の開発が含まれている場合だ。例えばOOOというサードパーティのSDKを使ったBotシステムを作りたいんだけどもこれ作るのにどれくらいかかりますか?といった具合である。

OOOというサードパーティのSDKに関して過去に利用した経験がなく触ってみないとわからないパターン。その際はこのSDKはまだ使ったことがないのではっきりとどのくらいとは言いづらいので少し調査してからの回答でもいいですか?と聞くものの、企画者は何やら急ぎで回答がほしいようだ。そこでざっくりとでいいのでどのくらいか分かりませんかね?と言ってくる。仕方ないので未確定の要素を多めに勘案して多めの見積もりをいう。というこの一連のやり取りでイラッとしてしまう。

企画者の中にはエンジニアは技術に関して全てを把握しているかのように考えている人がいる。そんな人間がいるなら教えてほしい。自分の専門に関することならつゆ知れず、大抵ははっきりと決断しきれない技術的概念の方が多いので常に調査しながら開発している人の方が多いはずだ。

こうやって少し言語化してみると、「こんな簡単そうな開発にもこんな時間がかかるのかよ」とか「OOに関する知識ないんだ」とか お前スキル不足なのでは?と暗に突きつけられてしまうような物言い にイラッとしてしまうのだなとわかった。

もちろん相手にそんな気はないと思うしそれぞれの都合があると思うから仕方ないとは理解してるのでこういう企画者滅ぶべしとかは全然思ってないです。あくまでも自分の気持ちを噛み砕いて整理したいという意図で書いている。

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