技術的なアウトプットに疲弊しないようにするコツという記事を読んで思ったこと
- 技術的なアウトプットに疲弊したので振り返るという記事を読んだ
- 内容は「たくさん技術エントリを書いてきたが全然読まれないのでモチベーションが保てない」というお話
- 気持ちはめちゃくちゃ理解できるが、少し思うところもあったので自分の考えをまとめておく
- そもそも論
- ブコメやエントリに関連したツイートでの言及をみると「モチベが理解できない」「自分のために書くべきでは」「承認欲求のためにやってるのか」みたいなものが結構あった
- まぁ確かに正論ではあるが、悩み相談に対する正論というのは安易だ。悩みを持つ当人への理解を捨てた浅い回答にしかならないことが多い。正論を述べる側は気持ちいいかもしれないが...。
- 悩んでいる当人の気持ちを推し測って寄り添った回答を捻り出したいという気持ちがある
- テクニックの話
- このエントリに対しての反応として先のそもそも論以外だと「自分はOOを気をつけている」「OOをターゲットにして書いている」など技術記事を書く時のコツを述べている人も多かった
- しかしかの筆者がエントリで仮説として書いている内容を見るに、Twitterで知らん人々が適当につぶやいた「技術記事を書くときのコツ」なんかはとっくの昔に本人も考えて実践してるのでは?と思った
- 確かに去年は182本の記事を書いた人から見た、技術的なアウトプットに疲弊しないようにするコツ - Lambdaカクテルで述べられているような、機械的な書き方のフォーマットのようなものはあると思うが瑣末な問題にすぎなそう
- 内容の話
- 技術記事なので「結局は誰が?どんな内容を?書いたかがほぼ全て」という声は確かに...と思う
- 信用できる人か否か
- 有益な情報か否か
- ただし良い内容なら多くの人にすぐに読まれる、というのは間違い
- 情報はその人にとって必要な時でないと刺さらない
- つまりすぐに多くの人に読まれるには多くの人がその時に必要としているトピックを選ぶ方が良い
- 例えばChatGPTが流行ったときにすぐにAIについての話を書くとか
- この記事は箇条書きだしフォーマットはめちゃくちゃだけど300はてブ超えた
- 例えばChatGPTが流行ったときにすぐにAIについての話を書くとか
- つまりすぐに多くの人に読まれるには多くの人がその時に必要としているトピックを選ぶ方が良い
- しかし別にIT系メディアの運営をしてるわけではないのでそんな頑張りが必要かと言われると微妙。個人的には不毛な努力だと思う。書きたいときに書きたいことを書くべきだ。
- 情報はその人にとって必要な時でないと刺さらない
- 技術記事に関してはすぐにという制約がなければわりかし多くの人に読まれやすい
- 特に検索流入でいつかは誰かに読まれるということが多い。数年前の記事がいきなり知らんところでバズってたみたいなこともある。数年後の自分が読むということも結構ある。
- 最低限のクオリティを持った技術記事はその中で取り扱った技術コミュニティに対する貢献になるし、インターネット全体の資産にもなる。
- すぐに多くの人に読まれたいという気持ちさえなんとかなれば良さそう
- 技術記事なので「結局は誰が?どんな内容を?書いたかがほぼ全て」という声は確かに...と思う
- 暖簾に腕押し
- かのエントリでは冒頭で暖簾に腕押しという言葉が使われている
- なぜ読まれないのか?についての考察など色々書いたりしているが結局のところ暖簾に腕押しという言葉に全てが詰まってると思う
- それなりに時間をかけて対象も吟味してできる限りの手は尽くした、つまり頑張ったわけだ。しかしそれがすぐには報われない。
- 自分なりによくできたと思って作ったものが、期待に反して全く評価されないという経験は誰しも多かれ少なかれあると思う
- そもそも論の文脈で言えば、期待値(まともな技術記事は多くの人にすぐ読まれるという期待)が間違っているということになる
- が、先に述べたようにそれを言ってもまぁ瞑想しましょうねくらいの精神論しかなくて現実的ではない解決策にしかならないと思う
- 解決策
- それなりに精神論的な善処は期待しつつ(重要)、かの筆者にかけられる自分からの言葉としては「Twitterを教えてくれ、フォローするよ。」だと思う
- 流石に自分にとって有益でなければ記事をはてブしたりRTしたりはしないけど、疲弊した気持ちをアウトプットしてくれたことはありがたい。ではそれを読んで何か自分が無理ない範囲でできることがないか?を考えるとTwitterをフォローする、くらいは丁度良い感じの柔らか回答になる気がする。
- 少なくとも1人はかの筆者の書いた技術記事を読む可能性のある人が増えるわけだ。フォローするだけなら自分にも負荷はない。
- よっぽどの内容に難があるような人でなければ技術記事を書くことは誰であれ無理ない範囲で続けてほしい。
- その他
- アウトプットが継続している人はほとんどが自分のために書いている。これは本当にそうだと思う。
- 実際に30代になってくると脳のメモリやディスク容量が減ってくる。そうなると学んだことが定着しづらくなっていく。
- 昔なら読んだ本の細かい内容を丸ごと覚えられたのに、今は読んだ本のトピックは覚えているけど細部が思い出せないという感じになりつつある
- そういう状況になるとどうなっていくかというと、全内容を丸ごと頭に入れるのではなく、全内容にたどり着くためのインデックスだけメモリに入れておくようになる
- 例えば昔はRubyのtimestampのフォーマット構文を丸ごと暗記していたが今はリファレンスの当該ページへたどり着くためのパスだけ覚えておく、みたいな
- あそこに行けばOOOの情報にたどり着けるというパス情報。
- そのインデックスを自分なりに作るのに良いのが技術メモだ。調べたことや読書の感想をとにかく文章にしてアウトプットしておく。そうすると先の例だと「timestampのフォーマットは自分のscrapboxのOOのところにあるな」という感じでパスを自分なりに集約できるようになる。これがないと毎回ググって出てきた記事を読み、その信頼性をチェックして...みたいな感じになってしまう。
- 自分のためにアウトプットするというのは別に強がりではなくて、自分の老化した脳に対して仕方なくやらないといけない対策という側面が割とある
- 老化は辛いね...

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